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大分市中心部にある大分県内で有数の大型書店が31日夜、閉店します。
文化の拠点として地域を支えた書店、その最後の1日を取材しました。
幅広い世代に愛されてきたジュンク堂書店。
5つのフロアで合わせて約400坪あり、県内有数の規模を誇ります。
最終日の31日は閉店を惜しむ声が聞かれました。
◆大学生
「品揃えが多くて、すごく好きだったのでショック」
◆70代の夫婦
「お別れの挨拶という意味を込めて行ってあげようかと、きょう来た。読書好きとしてはジュンク堂には頑張ってほしかった」
ジュンク堂が大分の地で開店したのは1995年でした。
当時、大分市の「大分フォーラス」に九州第1号店としてオープン。
専門書などを含めると約40万冊の在庫を誇っていました。
その後、2017年にビルの建て替えに伴い現在の場所に移転。
長年、文化の拠点として地域を支えてきました。
ーー九州では第1号ですね。
◆ジュンク堂書店大分店 千綾加奈子店長
「東京の池袋本店よりも早い。大分より古い店が結構閉店してしまって少なくなりましたね」
インターネットや電子書籍の普及もあり全国的に書店は減っています。
日本出版インフラセンターによりますと、20年前は約2万店ありましたが、この20年で半数近くまで減りました。
県内でも書店は10年前158店ありましたが、6月時点で112店と約7割にまで落ち込んでいます。
22年間大分店で勤務したという店長は「参考書を買ってた人が子供を連れてきたりとか、そういう長い時間だと思うが、その中で書店を取り巻く状況はいろいろ変わっているけど、同じジュンク堂書店としてずっと通ってくださった方が多くいることがとてもありがたい」と話します。
売り場の隅にあった閉店を知らせるポスター。
そこには一枚のメッセージが添えられていました。
「28年もの間、本当にありがとうございました。物心ついたころからジュンク堂に通い文化的教養を学びました。大分でこれだけの書籍と出会えるのはここだけです。必ず帰ってきてくださると信じています」
多くのお客さんに愛された大型書店。
31日午後8時にその歴史に幕を下ろします。
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